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横から覗き込んで見てみたら、可愛らしくデフォルメされた絵柄の真で、リアルの真を本当によく再現されて、ちゃんと面白い漫画になっていた。
「…へー、すげ〜、めっちゃよく描けてるじゃん」
「えっ!?待って、俺ってこんなん??」
「うん。デフォルメされてるけど内容はそのまんま…」
「さっき俺も見せてもらったけど、よく描けてるよね」
「そーそー、久保っちらしさがよく出てるww」
「……そーなの!?」
「そーなの??www」
「あれ、何?昨日と同じパターンか?ww」
「いやいやいや…ちょっと……ナンパ過ぎな女っタラシのワンコに驚きを隠せない…」
「プッwww」
「や、それそのまんまお前だよ?ww」
「え…待ってマジで…?…俺最悪…」
「そう?いかにも凄く理想的な王子様って感じだけど?」
「そう!真くんは打算無く素でこうなのがいいところなの!」
「やっぱりこれ駄目…?」
「う…う〜ん……確かに客観的に見れば駄目な内容ではないと思うけど……
ちょっと待って、ゆーちゃんに聞いてみる」
真が困惑しながら取り敢えず一枚漫画の写真を撮って湯川さんに送っていた。
その後1コマ目の講義が始まったので普通に授業を受けて…
終わったところで金田さんが、友人を3人引き連れて講義室に入ってきた。
うわ…ここに金田さん来たの初…
チッ…今まで金田さんが入ってこない領域だったのに…
勿論金田さんは真っ直ぐ真の所へ。
金田さんの姿を見た瞬間に真が心無しか嬉しそうな顔をしたような気がした。
「久保のエッセイ漫画と言うのは?内容を確認したいのだが」
「あ、今石川が持ってる。石川〜、漫画も一回見せて」
「あっ、うん!」
「金田さんが内容確認してどうするんですか?」
「ん?マネージャーが確認せずに投稿の許可は出せないだろう?」
「マネージャーさん!?」
「あっ!!イケメンマネージャーのKさん!!?」
「Kさんっ!!」
ケーさん?なんだそれ?
つか、金田さんって結局真のマネージャーじゃないじゃん?
真のマネージャー仕事してるの湯川さんばっかだし、金田さんは事務所での仕事ばっかりだって前聞いたし。
マネージャーだとかは建前で真の彼氏として確認しに来ただけだろどーせ。
……いいよな〜…マジで早く別れてくんねーかなー……
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