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鳳が邪推してるけど、別に何も企んでなんかいないよ。俺達はただ楽しければそれでいいの」
「ぅわ〜…」
「因みに久保、俺の事「本当恋話好きだな」って思ってたでしょ?勿論大好き♡俺、恋愛の神様だからw」
「…なる程、専門分野だったんスね…」
メタボ同様、今まで水城さんにも俺の心の声筒抜けだったとか…
「…他の神様も、水城さんみたいに人間のフリしてたりするんスか?」
「自然環境を司る神達は常に忙しいから流石にそれは無いけど、俺みたいなタイプの神は結構そうかな。知識の神なんかは、今アメリカで超有名な学者やってるよww人間になってまで学びを選ぶとか、本当悪趣味だよねw」
「うん?それはツッコミ待ちですかね?」
「アハw」
「大木さんも…もしかしてなんか神様だったりとか…」
「将人くんは普通の人間だよ」
「あ、そーなんスね…
神様、なんで普通の人間と付き合ってるんですか?」
「将人くんが格好良かったから!」
「え、そんな理由だけで?」
「理由なんてね、案外なんでも単純なものだよw」
水城さんはそう言いながら愉快そうに笑っていた。
その後もうちょっと雑談してから直ぐ帰って行ったけど…
ちょっとビックリ過ぎて…
メタボは黙りだったし…
『あんまり下手な口出ししない方がいいかと…』
まぁ……上司だもんな?
…って言うか…
「ちょっと久し振りだなぁw家で話してるこの感じww」
『確かにw
でももう戻らないと…』
「あ、そうなんだ?」
『うん。今後も取り敢えず今まで通り、僕は基本的には契約者の所に居るけど、事務所の人間の目が届かない大学には同行するし、行けそうな仕事なら一緒に行くから』
「了解。…結局俺、契約者じゃなくなっただけで、フェロモンを放出し続けるようなもんなのかー…まぁもうなんでもいいけど…」
『まぁ……あ、金田帰ってきた』
「あ、マジで?」
『じゃあ僕も帰る。また明日』
「ほーい、また明日〜」
メタボの声が聞こえなくなって5分もしない内にハルが帰って来た。
もう腹括ってるから色々なんでもいいんだけど…
なんだか凄く疲れた。
だから帰って来たハルを真っ先に抱き締めた。
間違いなく俺にはこれが1番の活力源。
「どうかしたのか?」
「元気と癒やしチャージ中…」
「…そうかw」
ハルが笑いながら俺の頭を優しく撫でてくれた。
大丈夫。
俺はハルさえ居れば何でも頑張れる。
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