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真の事は3月前半からテレビでも見掛けるようになって、真がテレビに出ると直ぐ呟きのトレンド1位になるレベルで注目されまくっていて…
俺芸能人詳しくないけど…
大した実績も無い筈なのに、こんなに注目されまくる芸能人って、なかなか居ないのでは…
そんな奴と連絡先交換出来ただけでも幸運だったんだ。
きっと大学に行ったって俺じゃ結局話も出来ずに終わる…
と諦めていたのに、またしてもとんでもないチャンスというものは来るもので…
大学の入学式前日、突然真から
【明日入学式一緒に行かねぇ?】
というLINEが来て、目を疑った。
大学に行ってからだと話し掛ける隙が無くなりそうだから、行く前に合流して一緒に行こうって。
真の高校の時の同級生も一緒に行くので、一緒に行けるようなら、朝早い時間になっちゃうけど、真が所属している芸能事務所に来てほしいって…
行かないっていう選択肢が無い!
マジで天が味方してくれてるとしか思えない!
俺の初恋、絶対運命だ!!
もう完全に有頂天で、勿論2つ返事で行く事にして、入学式当日早朝、一緒に行く予定だった母と2人で真に教えてもらった事務所へ。
その事務所の前に短髪に黒髪で、ビジネススーツ着た男性が立っていて、俺を見て
「桜井くんか?」
と声を掛けてきた。
「はい。そうです」
「久保の我儘に付き合わせて申し訳無い。
朝早くからわざわざ有り難う」
「いえ!全然!」
「あ、金田先輩、はざーっス」
「おはようございます、先輩…あ、君「桜井」?」
「あ、うん?」
事務所スタッフっぽい男性と話していたら、後ろから来た男2人の、眼鏡の方に声を掛けられた。
真が言ってた友達かと思ったらその通りで、丸山琢郎と黒木尚だと、その場で其々自己紹介をしてくれた。
どうもこの2人と一緒に行くらしい。
金田さんとかいうスタッフに促されて事務所の中に入ると、スーツを着た相変わらずイケメン過ぎる真が、建物入ってすぐのロビーで、いかにも真母!といった風貌の美人過ぎる母親と待っていた。
「お!桜井久し振り!
有り難な〜来てくれて」
「いや全然!寧ろなんで俺呼んでくれた?」
「や〜…俺大学でまともな友達出来ないような気がして…w桜井面白い奴だったからw
せっかく教習所で連絡先交換出来たし、仲良くなりてぇなとw大学行ったら多分改めて話してる隙無いからさ…」
「一緒に久保っちSECOM頑張ろーな、桜井w」
「今日もう行ってからが怖いよね…既に。桜井これから宜しく」
愉快そうな尚に肩を組まれるし、琢郎は神妙な面持ちだし…
これは…高校の時の仲良しトリオに加わっていいという事…!
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