足跡機能

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葵たちが出て行った後すぐにスマホを手に取り足跡アプリを検索した。 「SNSで誰が自分のページを見にきたか知りたくないですか?このアプリならできます!別れた恋人、一目惚れした人が見にきてるかもしれません。今すぐインストールを!」 --葵のやつ、この宣伝文句に引かれてインストールしたんだな。 七海はすぐに自分のスマホに足跡アプリをインストールし、JENIのページとリンクさせると。足跡を確認するというボタンが出てきたので、何の躊躇いもなく押した。 すると、七海のページを見にきた人の名前が列挙された。このアプリは、見にきた人が日時と共に1週間分列挙されるようだ。 5/24 12:02 あおい 5/24 12:30 はる 5/24 13:26 つきみ 5/24 15:04ゆーか 5/24 17:32 かつや 5/24 17:47 しゅんじ ... 男性の名前もあったが、 毎日見にきているような男性はいなかった。 --なんでよ。私学内でモテてるはずなのに。 七海はこの足跡アプリを確認することが日課となった。 また、JENIでイケメンを探してはフォローに勤しんだ。 --絶対イケメンの彼氏作って、JENIで自慢してやる。 ある日、通学中の電車内で足跡アプリを確認した七海。するとダイキという知らない男から足跡がついている事に気がついた。 七海は、ダイキという男のJENIのページを見てみることにした。 --イケメンだ。しかも同じ大学。フォロワー300人いるし。目立ちそうなのに学内で見たことないな。まぁいいや、フォローしてみよう。フォローしたらDMくれるかも。 七海の予想通り、フォローした後、ダイキから DMが届いた。 「フォローありがとう!大学同じですよね?前からJENIでちょこちょこ見てて、よろしくです。」 「きた、チャンス!」 七海はガッツポーズをした。 「こちらこそありがとう。私も蘭武大学です。学部は違うみたいだけど、よろしくね!」 --この内容だとメール終わっちゃいそうだな。思い切って誘ってみようか。 「良かったら、今度蘭部屋で会いませんか?私よく蘭部屋使ってて。入学したばっかりだし、いろんな人と知り合いたくて。」 夏菜は文を付け加えた。 しばらくするとダイキから 「いいね。学生生活楽しまないとだしね。明後日の3限目終わりとかどう?」 返信がきた。 そうして、七海とダイキは会うことになった。
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