2人が本棚に入れています
本棚に追加
ダイキと会う約束をした日、七海は3限目が終わると足早に蘭部屋に向かった。
--まだ来てないみたいね。
七海は蘭部屋に入り、いつもの席に座った。ダイキが来るまでの間、JENIを見て待つことにした。
「あの、七海ちゃんですか?」
七海が顔を上げるとそこには七海が思い描いた通りの薄顔で身長175cmくらいの細マッチョのイケメンが笑顔で立っていた。
「はい。。ダイキくん?」
--いい意味で写真と全然違うじゃん。かっこいい。。。
私たちは、大学生活のこと、アルバイトのこと、好きな音楽やカフェ、旅行のこと、もちろんJENIのこと、たくさんの話をした。
ダイキも旅行が好きで夏休みはどこかに行きたいと思ってること、おしゃれなカフェを見つけると必ず入ってしまうことなど、2人は趣味が似ていてよく話が合った。
--カフェ巡り一緒に行けそうだし、夏休み旅行も一緒に行けるかも。JENIにいっぱいUPできる。この人と付き合いたい。絶対付き合う。
「七海ちゃん、ノリが良くて話しやすいね。」
ダイキは嬉しそうだった。
「ねぇ、ダイキくん、私たち付き合わない?」
七海は唐突に話を切り出した。
2人の間に沈黙が流れた。
--やばい、早まりすぎたかな。
七海は下唇の右端の方だけ噛んだ。
「いいよ。付き合おうか。」
ダイキは笑顔で答えた。
--やったー!やったやった。言ってみるもんだわ。
七海は微笑み、ダイキに抱きついた。
「えー、はやくない?」
ダイキは笑った。
それから2人は、ダイキがお気に入りのカフェでデートをすることにした。
「電撃のご報告、私たち付き合いました。」
七海はカフェで、アイスカフェラテのストローを口に咥え、お決まりの斜め上45度から撮った写真をJENIにUPした。写真にはダイキの顔は写さず腕と背中の雰囲気のみを写した。
すぐにみんなからのイイネとコメントがついた。
「えー驚き!七海ファンがショックをうけるね。おめでとうー。」
「おめでとう。彼氏、腕だけでも完璧な雰囲気なのが伝わってくる。今度は2ショット見せてよー。」
「えーショック。俺七海のこと狙ってた。。」
「七海さん、いつもJENI見てます。やっぱり完璧な人には完璧な彼氏がいるんですね。憧れます。七海さんみたいになりたい。」
--そうでしょ。うらやましいでしょ。みんな私が好きだし憧れだもんね。
最初のコメントを投稿しよう!