足跡機能

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ダイキと会う約束をした日、七海は3限目が終わると足早に蘭部屋に向かった。 --まだ来てないみたいね。 七海は蘭部屋に入り、いつもの席に座った。ダイキが来るまでの間、JENIを見て待つことにした。 「あの、七海ちゃんですか?」 七海が顔を上げるとそこには七海が思い描いた通りの薄顔で身長175cmくらいの細マッチョのイケメンが笑顔で立っていた。 「はい。。ダイキくん?」 --いい意味で写真と全然違うじゃん。かっこいい。。。 私たちは、大学生活のこと、アルバイトのこと、好きな音楽やカフェ、旅行のこと、もちろんJENIのこと、たくさんの話をした。 ダイキも旅行が好きで夏休みはどこかに行きたいと思ってること、おしゃれなカフェを見つけると必ず入ってしまうことなど、2人は趣味が似ていてよく話が合った。 --カフェ巡り一緒に行けそうだし、夏休み旅行も一緒に行けるかも。JENIにいっぱいUPできる。この人と付き合いたい。絶対付き合う。 「七海ちゃん、ノリが良くて話しやすいね。」 ダイキは嬉しそうだった。 「ねぇ、ダイキくん、私たち付き合わない?」 七海は唐突に話を切り出した。 2人の間に沈黙が流れた。 --やばい、早まりすぎたかな。 七海は下唇の右端の方だけ噛んだ。 「いいよ。付き合おうか。」 ダイキは笑顔で答えた。 --やったー!やったやった。言ってみるもんだわ。 七海は微笑み、ダイキに抱きついた。 「えー、はやくない?」 ダイキは笑った。 それから2人は、ダイキがお気に入りのカフェでデートをすることにした。 「電撃のご報告、私たち付き合いました。」 七海はカフェで、アイスカフェラテのストローを口に咥え、お決まりの斜め上45度から撮った写真をJENIにUPした。写真にはダイキの顔は写さず腕と背中の雰囲気のみを写した。 すぐにみんなからのイイネとコメントがついた。 「えー驚き!七海ファンがショックをうけるね。おめでとうー。」 「おめでとう。彼氏、腕だけでも完璧な雰囲気なのが伝わってくる。今度は2ショット見せてよー。」 「えーショック。俺七海のこと狙ってた。。」 「七海さん、いつもJENI見てます。やっぱり完璧な人には完璧な彼氏がいるんですね。憧れます。七海さんみたいになりたい。」 --そうでしょ。うらやましいでしょ。みんな私が好きだし憧れだもんね。
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