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翌日、
「七海、JENI見たよ。彼氏できたんだって?」
教室で優花が話かけてきた。
「優花、久しぶり、元気してた?」
七海は上機嫌だった。
「何、表情が優しくなったー。やっぱり彼氏できたから?」
「1日でそんな変わるー?笑、でもありがとう。そういえば葵、元気?前に怒らせちゃってから会ってなくて。」
七海はいかにも悲しそうな表情をした。
「うん、彼氏と仲良くやってるみたい。葵も気にしてたよ。仲直りのために今度私も彼氏連れてくるから、トリプルデートでもする?」
「いいね、楽しそう。」
「私葵にいつ空いてるか聞いてみるね。」
「ありがとう。」
--またJENIが充実しちゃうなぁ。ダイキと出会ってから本当私、ツイてるわ。
優花が日にちを取りまとめてくれ、
トリプルデートは、次の土曜日にみんなでテーマパークに行くことになった。
当日、開演時間を15分すぎてもダイキは待ち合わせ場所に現れなかった。
「七海の彼遅いね。どしたんだろ、大丈夫?」
優花は心配そうに言った。
「本当どしたんだろう。さっきから既読にもならないし電話も出ないし。ごめんね、待たせちゃって。」
七海は心苦しそうに謝った。
--私に恥かかせるなんて、ひどい。
「先に入っとく?もしかしたらただの寝坊かもだしさ。」
純は気を遣って言ってくれたようだった。
「そうだね。行こうか。」
優花の彼氏、海斗が言い、みんなで園の入り口へと歩き出した。
--昨日夜まで遊び歩いてたのかな。ならJENIにUPされてるかも。証拠つかんどこ。責めてやる。
七海はJENIを開いた。
--...。え、ダイキのページがない。なんで。何かの間違いじゃ。間違えてブロックしちゃったとかかな。
「ねぇ優花、ちょっとダイキのJENI検索してくれない?私なんか間違えてブロックされたぽい。」
「まぢ?いいよ。私ダイキくんのJENIのページ知らないから検索して。」
優花はJENIをひらき、スマホを七海に手渡した。
--...。ない。退会したの...?私に相談もなく?許せない。
七海はスマホを強く握りしめた。
「ごめん、やっぱり今日は私帰るわ。」
七海は、スマホを優花に返し走って駅に向かった。
「え、ちょっと、七海。」
優花がスマホを見るとダイキのIDが検索されていたがヒットしなかったようだった。
七海はダイキの一人暮らしの部屋に向かった。いくらインターホンを鳴らしてもダイキは出て来ない。
七海は、人が来る気配がしたのでさっとインターホンの前から身を引いた。住人がオートロックを解除した後、住人の振りをしてマンションに入った。
--本当に許せない。私をだれだと思ってるの。
マンションのダイキの部屋の前に行くと、扉が半開きになっていた。
「やっぱりいるんじゃない。」
七海は扉を開けた。
「ダイキいるんでしょ。私すごい恥かいた。」
しかし部屋の中に入ると七海は呆然となった。
だれもいないどころか、家具もなくなっていたのだ。
--え。どーなってるの。
七海は呆然としたまま、その場に座り込んだ。
--私騙された?一昨日、家に来た時は、家具もあったし。私とやりたかっただけ?でもすぐに引っ越しまでする?
しかしいないことに変わりがないことに気づいた七海は怒りが沸々と湧いてきた。
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