秘密のひととき

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「オイ出てきたぞ、本当にあのガキか?」 「ああ、そうだ。外見についての情報は無ぇが恐らくな」 「そんな不確かな情報で大丈夫かぁ?違ってたらどーすんだよ」 「でも確かにあの店から出てきた。あいつが情報握ってる可能性は十分ある」 「つってもなぁ…。マジでただの店員だったら後々めんどくせぇぞ」 「お前だってあの店の噂知ってんだろ?なら違ってても無理矢理にでも吐かせればいいじゃねーか。『地下室』の奴についてさ」 「あのう、お取り込み中のところすみません」 「何だお前」 「テメェ…今の会話聞いてたとか言わねぇよな」 「あはっ、どちらでもいいでしょう。それよりあなた方にお尋ねしたいことがありまして」 「んだよ」 「まさかとは思いますが。…あの子に危害を加えるおつもりで?」
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