序章

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   † 《連合政府通知文書・第七号・戦役歴(せんえきれき)一年、二月二十日発行》 ・地球全土のうち、呪詛(アナセマ)による汚染が四十%まで拡大。推定総人口は三十二億まで減少。 ・超人工知能(ポストヒューマン)=リリスが駆る【第四騎士(ダークスティール)】は追跡不能。上位界(インテリジェンス)へ移動したものと思われる。 ・悪魔殲滅兵器=幻霊装騎(ファントムファクト)について、初期個体の設計図を基に、不入斗(いりやまず)氏率いる研究チームと人工知能(AI)=アダムが開発を継続。全高十五メートル前後の人型騎体(きたい)を搭乗型、人間が装着可能な小型のものを装備型と定義する。  尚、初期個体の開発に協力していた大天使ガブリエルは消息不明。 ※幻霊装騎(ファントムファクト)原型(アーキタイプ)がリリスの建造した【第四騎士(ダークスティール)】であることは最高機密(トップシークレット)とする。避難民の反感を防ぐためである。 ・統合防衛軍の設立に際し、悪魔との戦闘激化に伴う幻霊装騎(ファントムファクト)の量産並びに情報共有を始めとする連携強化を首脳間で確認。 ・形成の書(セーフェル・イェツィラー)は未だ行方不明。バチカン保管庫において正の甲域(かんいき)が観測されているため天使の侵入も疑われるが特定には至らず。
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