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高校
高校生になってからも家の前の道路を渡ることはかわらなかった。
凪とも同じ高校に入学する事が出来て変わらず登下校は凪と一緒だ。
凪は明るくて何かあるといつも助けてくれた。
私は凪と比べると、人見知りをするし、人と上手く話す事が出来なくて…凪とは正反対で暗い性格だ。
凪は身体を動かす事が得意でいつも彼女の周りには、人が居て一人になる事はなかった。
昼休みには友達と校庭に出て遊んでいる。
私はいつも一人で音楽を聴いたり、
読書をしたり自分だけの世界で楽しんでいた。
自然と一人で居ることが一番安心できて、
教室の窓からいつも笑っている凪を見る事がとても幸せだった。
窓から凪を見ていると、校庭から凪が私に向かって手を振ってくれている。
私は凪に手を振って答える。
凪は優しいな。いつもキラキラしている。顔は同じなのにこんなにも違うんだな。と、羨ましく思う。
友達と楽しそうにケラケラお腹を抱えて笑っている。
凪はどんな話をしているのだろう。
どうしたら、あんなに仲良く笑いあって話が出来るのだろうか…
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