あなたと私

はじまり

公園のベンチに座り目を閉じる。
風が自分をすり抜けていく。心地よい。

そして、光に包まれていく。

他の人から見たら、ただ、寝てるのだろう。
または、目を閉じてるだけだと思うだろう。
私は目をつぶって、耳を澄まして、自然の声を聞いている。

太陽はとても力強くて眩しくて、風は私をすり抜けて何処へでも飛んでいく。

鳥たちがさえずり、木々達は葉を揺らす。

こうして、自然の声に耳を傾けるようになるなんて、自分でも想像した事もなかった。

心地よい陽気。桜の花びらがひらひら舞い、太陽の光に手を透かす。

何がしたいか、自分でも分からないけど、こんなにも幸せを感じている。

何をする訳でもない。
ただ、生きている事が幸せな事と最近になってやっと感じている。

今の気持ちに正直に従おうと行動している。