死の1年3組

壱

13は昔から不吉な数字とされていた

・未知数説
原初人間が身体で計算できた数は手指の10と両足の2、計12であり、
それを上回る13は「不可能（未知）の数」であるから本能的に恐れたとする説。

・非調和な数説
12は60の約数の一つである。古代においては暦の必要性から時間や方位に六十進法が用いられたため、
12か月や12方位、12時間などのように時間や方位にも12がしばしば用いられてきた。 12に対し、12の隣の
素数である13は、その調和を乱すものとして不吉な数と考えられた。

・宗教的要因説
北欧神話では、12人の神が祝宴を催していた時に、招かれざる13人目の客としてロキが乱入した。
このロキがヘズをたぶらかしてバルドルを殺害させており、後に起こるラグナロク勃発の起因となった。
キリスト教神話においては、サタンを13番目の天使であるとする設定は、土着神話のキリスト教化の中で、
この話を元にしているとされる。
13という数字は聖書でも特別な意味を持っている。イエスを裏切った弟子であるユダは、最後の晩餐で
13番目の席についていたとされる。また、キリスト教圏の俗信において、処刑されたのが金曜日であるとか、
13日の金曜日を題材にした映画が大ヒットをしたなどの影響から不吉の象徴とされてきたこともあり、
現代では忌み数のひとつとなっている。

という3つの説がある。

1と3、
私立杉宮女子学院、中高一貫の私立学校。1年3組、

このクラスでは毎年奇妙なことが起こる。

毎週クラスの誰か1人が死ぬ

という怪奇的事件、警察は3年前にこの調査を保留にした、圧倒的に被害者が多すぎるのだ。

これを回避する方法はただ一つ、転校するしかない。

でも杉宮女子学院は偏差値が他の中高一貫学校よりもずば抜けて高い。

履歴書に杉宮女子学院卒業と書けるだけでも将来の幅は広がる。

ならば1年3組を消して、1年1組と1年2組だけにすればいい、そう思うだろう。

それは叶わない、

この学院は1985年からある由緒正しき学院だからだ、勝手にクラスを減らすなど許されない。

あの事件は1989年から始まり41年間も毎年あの惨劇が繰り返されている。

被害者も年々増加、

今現在の2030年では死者総勢300人超え

そのうちの半数はほとんど原型をとどめておらず
行方不明者は500人超えだ。

死体が見つかればまだ良い方だった。

そんなことが噂されている杉宮女子学院、

私はお姉ちゃんがここに入ってて、私も当然のごとく通う、ここ以外の中学で近所となるとどうしても偏差値が低いのだ。

私、小野寺　茜音(おのでら　あかね)の姉の佳奈(かな)お姉ちゃんが入学したときは1年1組だったらしい。

1年3組のことは誰も話題にしなかったらしい。

厄災がこっちにも降りかからないため、、、だそうだ。

杉宮女子学院は学校に登校する前日の朝10時にホームページででクラスを発表する。

今は9時57分、誰もが今私と同じことを思っているだろう。

「1年3組にだけはなりたくない、1年3組だけはやめてくれ」と

もうそろそろ発表される、

4、3、2、1、

0

ホームページにクラスが発表された。

まずはどんな人でも3組の欄を見る、

大体の人が3組のページを開くためかなり端末が重くなる、だがそれは些細な問題に過ぎない、そう、自分の名前が書かれてなければいいのだから

そう、思っていた。

でも現実は悲惨だ。

私の思いも虚しく、1年3組に入れられてしまった。

私は生涯この出来事を恨む