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「で、其方もようやく纏まったのね、長かったわね〜、もうお姉さん心配で心配で、途中で橋渡ししたくなっちゃったわよ」 リンダさんが私の短くなった髪を撫でながらニコニコする。 「ホントですよ、今時小学生だってもっと早くくっつきますよー、ロビン以外にチキンですよね」 エマちゃんがキムチ鍋を突っつく。 「っていうかそれ俺認めませんからね、そんなチャランポランな人に!」 フンっとトムはロビンを睨む。 「ほらほら無駄ないがみ合いしないで食べましょ、取り皿貸してごらんなさい」 今夜もボスは皆に均等にとりわけ、食べさせてくれる。 久しぶりにみんなで楽しく笑い合いながら食事をし、来週からの出勤と業務の確認をしてお開きになった。 階下の部屋に戻るとロビンがお風呂を溜めてくれる。 「先入っておいで」 いつもと同じように言ってくれる。 「…今日はロビンお先にどうぞ」 「え、いいよ」 「あー、その…生理なんで後の方がいいんです」 言いづらいけど、一緒に生活してればこういう日が来るのは仕方がない事。 そう思って苦笑いしながら口にした。 そんな私の言葉にハッとした顔をしたロビンは、 「ごめん!気づいてやれなかった、言わせちゃってごめんな、言いづらい事だったよね」 そう言いながらそっと私を抱きしめる。 さっきボスの家でしたハグとは別物の、恋人同士だから出来る抱きしめ合う行為。 「謝る事じゃないですよ。変に気を使われても困っちゃうんで」 「それもそうか、痛みとかあるの?」 「今日は平気ですけど、明日とかはお腹痛くなるかもです」 「薬は?」 「仕事の時は飲みます、明日は様子見ながら考えますね」 「うんわかった、なんかして欲しい事とかあったら言って。明日はのんびりしよう」 そう言って腰を優しく撫でてくれるロビンに嬉しくなった。 その日はシャワーで済ませた私を冷えないようにとすぐ様毛布で包み、温かいほうじ茶を一杯飲んだらすぐベッドに入れられた。 向かい合って抱きしめ合いながら、腰をずっと撫でてくれたロビン。 翌日目が覚めると、ロビンに背中側から抱きしめられ、大きくて温かな手はお腹に乗っていた。 もうそれだけで幸せだった。 「なんか…至れり尽くせりで申し訳ないって気がする」 リビングで毛布に包まれソファーに横にされた私はロビンの膝枕でビデオ鑑賞中。 ロビンの手は緩やかにお腹を撫でてくれ、温かい飲み物を常に用意してくれる気配り。 「俺がやりたいだけ。鬱陶しかったら言って。控える努力はするから」 「そんな事はないんです、ただこんなに気遣われた事ないんで…」 「男には解らない辛さがあるだろ」 「そう思ってくれるだけで有難いですよ」
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