友人の遺書

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 しかし、事は思っていたようには進みませんでした。  虐めがあったことは公表されず、バレー部の部員たちについてもお咎めなし。そもそも、あの遺書自体がなかったことにされてしまったのです。  Aさんは担任の先生に詰め寄りましたが、 「Bには悪いが、学校の評判のためにはこうするしかないんだ。バレー部も大会前だし、動揺させるようなことは避けたい」  こう突っぱねたそうです。  それからもしばらく食い下がりましたが、所詮は中学生と大人。泣き寝入りするしかなかったそうです。
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