▼01:社畜街道と、乙女ゲー

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  そのまま会社から出て、電車乗り場への道すがら。 歓楽街からは離れているため、歩く人も疎らと良いことに。 「──あっ!  そうだった!  ログインまだ間に合うよね…?!」 肩に掛けたバッグから、スマホを慌てて取り出し、ワイヤレスイヤフォンを耳に掛ける。 イヤフォンの電源を入れた上で、スマホのログイン認証を済ませ、私は真っ先にそのアプリを開いた。 『もう夜も遅い……まだ寝ないの?  だったら、こっちにおいで……』 「~~…っ!  はぁ……この台詞はヤバい」
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