第一話 魔法使いを驚かす方法

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  3  私たち二人は塾に行っていないので、土日の勉強場所にはいつも困っている。図書館は適しているが、この時期は混んでいてかつ私語禁止だ。  だから教え合う勉強方法をとる私たちは、お互いの家で勉強することにした。今日は私の家だ。 「もうすぐ高校生かぁ。楽しみだね。ハトは自己紹介の方法考えた?」 「さすがに、気が早すぎないか?まだ合格すらしてないぞ」 「自己紹介は大事だよ!やっぱり名前は憶えてもらわないと青春できないからね」  ハトはあまり人前にでるのが好きじゃないタイプだから、自己紹介もそれなりで済ますはずだ。 「いいこと思いついた。ハトの自己紹介はこれで行こう。ハト、先生の役をして」 「ショートコントでも始める気?じゃあ、次は繪鳩奏くん、自己紹介お願いします」 「そうです!私が繪鳩奏です!」  ……決まった。    奏という名前はダジャレができすぎて困ってしまうと常々思っていたのだ。「奏はそう言う」のように、指示語を副詞的に使うだけでダジャレができてしまう。 だからこそ、自己紹介で一笑いを稼ぐために活用しなくは。
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