『喰姫』

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『喰姫』

皆さま、お久しぶりですわ。 ロマメィル・ブランデーですの。 私の姿が見えなくなってから久しいのですが、まだ私のことを覚えてくださっている方はいらっしゃるわよね? 砂漠の国を越えて、海を越えて、次の土地へ…という所で私の冒険は一時的に打ち切られてしまいましたの。 もちろん、新たな土地の情報を集めたり、珍しい料理を知るのにはかなりの時間が必要なのは分かりますけれども、それでもやっぱり、乙女としては構って欲しいものですの。 でも、遠く異邦の地で奮闘している彼ら彼女らの姿を見ると、つい応援してしまいます。 その激闘が終わるまで、私は待っていますわ。 だから、あなた方も、ね? 私のことを覚えていて欲しいのです。 それでは、またいつか、川の流れの激しい土地で。
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