15人が本棚に入れています
本棚に追加
浮遊
「ここで休むとしよう」
ふわふわっと軽い身体を横たわらせて、細長いどこまでも続く銀色の橋のようなものの上にいた。天を見上げ、ふっとため息をついた。
「ここなら、しばらくはゆっくりできそうだ」
おいらはさすらいの旅人さ。名前なんて持っちゃいない。どこからやって来て、どこへ向かうのか、行き着く先なんて、てんで決まっちゃいない。ただ、この地に降り立った時から、安住の地を求めて旅をしているのさ。
最初のコメントを投稿しよう!