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おいらは同じ場所に長い間留まることはしない。なぜなら、そういう性分でないのはもちろん、大自然の脅威ともいうべきものに襲われるからだ。
なんとかそれを避けてここまで来たが、この先もどうなるかはわからない。絶望が待っているのか、ただ闇の中を彷徨い続けるのか。
だけど、不安ばかり掲げていても切りがない。決して光がないわけではないのだ。いろんな者達と出会い、語り合い、時間を共にすることもあった。
そんな心地よい瞬間を迎える時は、朝から晩まで空を見上げ、月を眺め喋り明かした。だからこそ、流浪をやめることはできないのだ。
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