11人が本棚に入れています
本棚に追加
今回、袋の期間、ちょっと長くない?
前回あけてくれたの、2年前のクリスマスだよね?
もしかして、忘れちゃったのかな。
どくんどくん、ないはずの心臓が、大きく脈打つ音がする。
心を揺らすその原因は、不安。
過去はきっと、変わらない。あーちゃんと一緒にすごした日々は、ぼくの大事な思い出だ。
けれど、未来は、不確かだから。
どうしても、ぼくは不安になる。性懲りもなく、不安になる。
99.999%きみの幸せを願ってるのは、ほんと。
だけど、0.001%の部分は、ぼくのしあわせを願わずにはいられないのも、ほんと。
……四捨五入したら消えちゃいそうな量だけだから、このくらいは、許してよね。
あーちゃん、あのね。
ほんとうは、思い出してほしいよ。
あの頃みたいに、一緒に寝たいよ。ずっとずっと、一緒に遊んでいたいよ。
でもね、きっとそれはぼくの傲慢。あーちゃんはもう、子どもじゃない。ぼくとずっと一緒にいることなんて、できないんだ。
だから、せめて。ぼくは願うんだ。
今日も愛してやまないきみが、向日葵みたいに笑っていますように。
だいすきでたまらないきみが、泣くのを我慢していませんように。
――……きみのとなりに、
ぼくの代わりが、いますように。
最初のコメントを投稿しよう!