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それから、きみは新しい制服に身を包んで、眼鏡をコンタクトに変えて、マスカラとかアイシャドウに囲まれて。
部活動で家にいる時間が減って、ぼくと一緒にいられる時間も、もちろん減って。
気づいたら、ぼくを抱き締めて寝ることは無くなったね。ベッドの上には、しらないぬいぐるみたちがたくさん置かれていて、ぼくは足元の方に追いやられて。
今でもちょっとだけ、怒ってるんだから。まったく、あーちゃんはぬいぐるみ増やしすぎなんだよ。そんなあーちゃんだから、きっとぼくのことをここまで大事にしてくれたっていうのはわかってるけどさ。
それでも、泣き出しそうなときは、いつだってぼくを抱き締めてくれた。
「明日の受験……うまく、行くかなぁ」
弱音を吐くときだってある。だけど、絶対にあーちゃんは諦めない。
「よし、がんばるぞ、あと2時間勉強する」
強いぞ、あーちゃん。
がんばれ、あーちゃん。
何度だって、そうやってまた前を向くあーちゃんが、ぼくは誇らしくてしかたないんだ。
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