あーちゃん、あのね。

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 それからは、あーちゃんがぼくを思い出した時に、袋から出される日々だった。  初めは赤い袋。次は白い袋。緑の時もあったなぁ。青はまるで空みたいで、ちょっと素敵だった。  袋から出された時には毎回、泣いているかな、と思ったけど、あーちゃんは優しい笑顔で笑ってた。  良かったね、あーちゃん。  ぼくはその笑顔をみれて、まだきみの傍にいられて、ほんとうに幸せ者だね。  あーちゃん、あのね。  あーちゃんとの今までの思い出、あーちゃんが流してきた涙、あーちゃんが笑ってきたその笑い声が、いまの優しいきみをつくっているんだって、ぼくは知ってるよ。  なんてったって、ずっと一緒にいたからね。  だから、もう大丈夫。  ぼくがいなくても、大丈夫。
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