11人が本棚に入れています
本棚に追加
それからは、あーちゃんがぼくを思い出した時に、袋から出される日々だった。
初めは赤い袋。次は白い袋。緑の時もあったなぁ。青はまるで空みたいで、ちょっと素敵だった。
袋から出された時には毎回、泣いているかな、と思ったけど、あーちゃんは優しい笑顔で笑ってた。
良かったね、あーちゃん。
ぼくはその笑顔をみれて、まだきみの傍にいられて、ほんとうに幸せ者だね。
あーちゃん、あのね。
あーちゃんとの今までの思い出、あーちゃんが流してきた涙、あーちゃんが笑ってきたその笑い声が、いまの優しいきみをつくっているんだって、ぼくは知ってるよ。
なんてったって、ずっと一緒にいたからね。
だから、もう大丈夫。
ぼくがいなくても、大丈夫。
最初のコメントを投稿しよう!