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この時点で辞退されたら笑い話だよ。
旦那が通っていた風俗にもチェンジというシステムがあり、風俗嬢はお客を選べないけれどお金を支払う側であるお客には選択肢がある。
もしも容姿が気に入らなければ別の子に変えられるシステムだ。
私がもしチェンジ!なんて思われたらまた1からやり直しだ。
【年齢より若く見えるね。俺、派手な子は苦手だからナチュラルな感じがいいんだ。顔だけで選ぶ気はなかったけど君で良かった。俺はこれだよ⠀】
ああ、良かった。笑い話にはならなくて済んで。
変に着飾った言葉もなくてなんて好感が持てるんだろうか。
やっぱり彼で良かった、、、
そして彼の顔を初めて見た。旦那とは真逆のタイプだ。ガッシリとしていて目鼻立ちが結構しっかり系なのが旦那だ。
彼はどちらかというと今どきでいう塩顔タイプでスッキリとしていて目鼻立ちはキリっとしている。
唯一旦那と同じ所があるとしたらメガネをかけていることだ。
【⠀ありがとう。断られなくてよかった。タツヤさんは素敵だね。私はメガネをかけた人が好きだからちょっとドキっとしたよ】
ここは本音である。私はメガネをかけた男性が好きだ。更に好みをいうならばスーツが似合う男性。
旦那は普段スーツを着る仕事ではないしスーツは似合わないのだ。
【⠀そうなんだ。なんか照れるわ。俺カッコよくないし俺の方こそ拒否されたら、、、なんて思ってたよ。】
ああ、やっぱり彼はきっと誠実な人だ。文面からは全てを知る事は出来ない。もちろん顔を見ても。
だけど彼の言葉が人柄を語るのだ。彼が人柄を偽っていなければきっと、彼は誠実で真面目な人。
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