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もっと緊張するかと思っていた。
私は人見知りだしどちらかというと人嫌いだ。そんな私が誰かに心地良さを感じるだなんて不思議な話である。
「マコちゃんって呼んでもいい?さんは何だか堅苦しいよね」
その言葉に胸の高鳴りを感じた。
「あ、うん。じゃあ私も、、、タツヤ君で」
ああ、そうか。
こんな事が確かにあったんだ。
もうずっとずっと前に、、、
例えお互いに本名じゃなかったとしてもそれは凄く胸が高鳴る瞬間だ。
「マコちゃんさ、写真で見た印象とちょっと違ってた。実物の方が、、、好みだわ」
その瞬間の私の気持ちをどう表現したらいいか分からなかった。
自分の中で音を立てて何かが弾ける瞬間を。
人の心はなんて不思議なんだろうか。
あんなに暗く重かった心の中にパッと花が咲いたような感覚、、、
ああ、この感覚を覚えてしまったらその先にあるのはきっと恋なんだ。
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