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何の言葉もないまま2人はゆっくりと唇を離していった。止まっていた時間が再び動き出した。
「ごめん、、、止められなかったわ」
時に人の温もりは麻薬のようだ。
それを求めて抜けられなくなる瞬間がある。そして深いところへ、堕ちていくのだ。
「私、、、体洗って来るね、、、」
もう、、、止められないのかな、、、
「ごめん、、、待てない、、、かも。」
ああ、ダメだ。
もう、後戻りは出来ない。
痺れるような感覚の中で私達は再び唇を重ねた。さっきよりも長く、とろけるように。甘いチョコレートみたいな中毒性だ。
そして2人はベッドにそっと横たわる。それは不思議なくらいに自然で、そして優しかった。
「服、、、いいかな、、、」
もう、抗えない。
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