覚えのない妹

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覚えのない妹

妹は、幼少期の自分の記憶があまりない。 家族曰く、よく歌を歌っていたらしい。 兄は、その歌を覚えているようで、 「お前、亀の遠足の歌をひたすら風呂の中で、歌ってたやないか。かめの~えんそく~はりゅっくさっくぅに、ってな」 と言ってくる。 しかし、妹には全く覚えがない。 そんなことも、あるものだなぁ。 覚えがないといえば、こんなことがあったっけ。
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