第三章 友の味

20/22
前へ
/180ページ
次へ
降りる際、 『お姉さんたちは夫婦かい?仲良くな。でも喧嘩も必要だよ。』 おじいさんは優しい笑みを浮かべ、エレベーターのドアはゆっくり閉まった。 レイもその場所がどんな意味を持つ所かわかっていた。 『俺ら夫婦だって…そう見えるんだろうな。喧嘩か…確かに気持ちをぶつけ合ってリセットすることも必要だよな。』 気分を換えようと、話すが二人はため息ばかり吐いてしまう。 そんなタイミングでグゥ―と遠慮なしになるレイのお腹が気を紛らわせてくれた。 目を合わせると 『健治スペシャル食べ行きますか?』 またバイクに乗り病院を後にした。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加