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エピローグ
半年後、優くんからの連絡は無かった。
何故か少しだけ寂しかった。でも良い。自分で決めたことだから。
やがて夏が来て、再び私は石狩親船ビーチ行きのバスに乗っていた。
郊外の停留所に着いた時、一組のカップルが乗り込んできた。
優くんと、可愛らしい女の子だ。
ああ、やっぱりかと思いながらスマホを見ると、メールが入っていた。
『ごめんなさい。彼女ができちゃって』
ふふっと笑みを浮かべながら、私はメールを返す。
『いいのよ。彼女を大切にしてね』
少しせつない私の思い出にさよならを告げ、二人が仲良く付き合い続けることを願った。
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