天使降臨

2/3
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
 天使が歌を止め、ダイヤのようなキラキラとした目を向けた。 「君の方こそ……日曜日の真っ昼間から、なにをしているんだ? 俺の机で」  そう、今さら気付いたが、それ、俺の机……。 「ご、ごめんなさい、乗りやすかったから……つい」  わけのわからない言葉を発しながら、天使は机から飛び降りた。 「誰も来ないと思ってたのに……あなたは長岡(ながおか)(きよし)くんだよね?」 「そうだよ。君は?」 「私は白川(しらかわ)春香(はるか)。私達クラスメートなんだよ!」  この高校に入学して二週間経つが、こんな可愛い女子が同じクラスにいたなんて、知らなかった。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!