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天使が歌を止め、ダイヤのようなキラキラとした目を向けた。
「君の方こそ……日曜日の真っ昼間から、なにをしているんだ? 俺の机で」
そう、今さら気付いたが、それ、俺の机……。
「ご、ごめんなさい、乗りやすかったから……つい」
わけのわからない言葉を発しながら、天使は机から飛び降りた。
「誰も来ないと思ってたのに……あなたは長岡清くんだよね?」
「そうだよ。君は?」
「私は白川春香。私達クラスメートなんだよ!」
この高校に入学して二週間経つが、こんな可愛い女子が同じクラスにいたなんて、知らなかった。
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