ちーちゃんおうちへ帰る

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今日はとうとうちーちゃんがおうちに帰る日。 朝から少し寂しそう… はりねずみのトミーは、ちーちゃんの家族へのお土産を準備しながら、ちーちゃんを慰めます。 「ちーちゃん、またいつでも遊びにおいでね?みんなも待ってるからね?」 「ほんと…?また来てもいいの?」 トミーは優しくちーちゃんを抱きしめます。 「もちろんだよ!いつでも待ってるよ!」 ちーちゃんは二日間の出来事がとても楽しくて、とても嬉しかったのです。 今日もみんなで森の入り口までお見送りします。 「みんな待ってるからそろそろ行こうか」とトミーは優しく声をかけます。 ちーちゃんは無言でうなづきました。 手を繋いで、荷物はトミーが持ちます。 森の入り口にはハスキーのカイ、子猫のララ、セキレイのレン、シャム猫のルカ、白鳥のアイルが集まっていました。 みんなの顔を見ると、ちーちゃんはとうとう泣き出してしまいました。 「帰りたくないよぉ…」 トミーに抱きつき泣き続けます。 そっとルカがちーちゃんの頭にリボンをつけてあげました。 ピンクのリボンでした。 「ルカちゃん?」 ちーちゃんはキョトンとしています。 「親友の印だよ」とルカも優しく話しかけます。 ララが「みんなで選んだの。」と頑張って笑顔で言います。 みんなも寂しいのです。 「ちーちゃん、また遊びにきてね?」とレンが言います。 「また来てもいいの?」とみんなに尋ねます。 カイも、レンも、ルカも、アイルも、ララも、もちろんトミーも「もちろん!」と答えます。 その時ポニーの足音が聞こえてきました。 ちーちゃんちの馬車でした。 トミー以外は初めて馬車を見ます。 「素敵!!」とルカが言います。 でも、ちーちゃんはまた泣き出してしまいました。 今度はカイがちーちゃんに目線を合わせて、「僕たちはずっと親友だよ。いつでもおいでね?」と優しく話します。 馬車のドアが開き、ちーちゃんのおばあさんが降りてきました。 「トミー、大きくなって…」と優しく目を細めます。 「おばあさん、お久しぶりです。」と、ご挨拶。 みんなも「こんにちは」とご挨拶。 「あらあら、ちー、たくさんお友達ができたわね。」 おばあさんは嬉しそう。 トミーはポニーに近づき、「クゥ、ポゥご苦労様」と声をかけます。 「ちー、そろそろ行きますよ」とおばあさんは声をかけますが、ちーちゃんは嫌がります。 「みんなを困らせてはいけないのよ?」と優しく促します。 「トミー、またちーを預けてもいいかしら?」とおばあさんが聞きます。 「もちろんです!いつでも大歓迎です」と答えると、ちーちゃんは、おばあさんの顔を見ました。 「またきてもいいの?」と尋ねます。 「もちろんですよ」と笑顔で言います。 ちーちゃんは安心しました。 そして大人しく馬車に乗り、窓から手を振ります。 みんなも手を振り、「またね!」と声をかけます。 ポゥとクゥは一度頭を下げ歩き出しました。 みんな馬車が見えなくなるまで手を振ります。 「行っちゃたね…」とレン。 「また会えるよね?」とララ。 トミーがみんなに「またすぐに会えるよ。きっと…」と言いました。 自分に言い聞かせるように…
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