【4・橋口美穂】

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【4・橋口美穂】

私は、懸賞の応募と読書が大好きなOLの橋口美穂! 私が…自分の部屋の『断捨離』を決行してから、気付くと数週間の月日が流れていた。 その間、急にめちゃめちゃ仕事が忙しくなった私は、懸賞応募と読書を一時的にお休みしていた。 そして、そんなある休日の午後の事…。 「ごめんくださぁい!橋口さぁん!お届け物でぇす!」 運送屋さんが、何やら大きなダンボール箱を運んで来たのだ。 そのダンボールに貼り付けてある、運送会社の送り状を見てみると… 何と!送り主の欄に『〇〇ビール株式会社』の文字が! そう! 私は以前に応募していた、あの〇〇ビールの『ナチュラル・ライトご愛飲キャンペーン』に見事!当選したのよ! ほら! 缶ビールの銘柄シールを葉書に貼り付けて十八個、貯まったら応募できる…スタンプ・ラリーならぬ、シール・ラリーってヤツ! 「わぁい!当選したわ!やったぁ!」 私が、飛び上がって大喜びしたのは言うまでもない! でも…。 いざ、商品を受け取ってみると… 当然の話だが、そのダンボール箱って当選品の缶ビールが、わんさか詰まっている訳だから…やたらめったら重い…。 その上…。 「ううん、こんな大きなダンボール箱…どこに置こうかしら…」 私は、自分の部屋を見渡した。 とりあえず、その箱を部屋の隅っこの空きスペースにドサリ!と置く。 「ふぅ…。 よぉし!早速、今晩にでもこのビール、飲んでみるとしますかねぇ!」 私は、ダンボール箱の封をビリリッ!と開けると、その中から缶ビールを三本取り出し、冷蔵庫に放り込んだ。 そして、その晩…。 「ぷっはぁっ!あぁ、幸せだわぁ!」 と、いう訳で! 私は、ご愛飲キャンペーンでゲットした缶ビールを飲みながら幸せいっぱいな気分に浸った。 「いやぁ!やっぱり〇〇ビールのナチュラル・ライトは、めちゃめちゃ美味しいなぁ!」 しかも、キャンペーンの当選品ともなれば、その美味しさも格別というものだ!
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