二章 もふもふが集う古書カフェ店へようこそ

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「もう、せっかくのお茶が冷めてしまうよ」 テーブルに戻るとお茶とパンが並べられていた。 「あ、わたしのお茶とパンもある。まさかの豆腐チャンプルーまであるよ。やったね!」 そうなのだ。テーブルの上にはハイビスカス柄のティーカップが五客と美味しそうなトーストや豆腐チャンプルーが並べられているではないか。流石みどりちゃんだ。 「あれ? わたし達、お茶しか注文していませんにゃん?」 茶和ちゃんが首を傾げて言った。ヤンバちゃんとチワワンちゃんも不思議そうに首を傾げている。 「パン等はサービスだよ。この時間までお客さんが誰も来なくて古くなってしまうからね。わたしと真理子は夕飯も食べていなかったからご一緒させてね」 みどりちゃんのご飯がまだだったと言う言葉で思い出したのと同時にお腹がグゥーと鳴った。 みどりちゃんと動物達はわたしのお腹の音にどっと笑った。 「あははっ、お腹が鳴ってしまったよ」
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