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「は~い、は~い、ご注文は決まったのかな?」
わたしは伝票を手にしてにっこりと笑った。
「ハイビスカスティーをくださいにゃん」
「わたしもハイビスカスティーが飲みたいよ。コッコッコー」
「うーん、迷うけどさんぴん茶をくださいワン」
「ご注文は茶和ちゃんとヤンバちゃんがハイビスカスティーでチワワンちゃんはさんぴん茶だね」
わたしは元気よく注文内容を復唱した。何十分も悩んでお茶一杯なのかと思うと可笑しくなるけれど、悩む気持ちは分かるので良しとしよう。
「ねえ、皆は本は読まないの? このお店は古書カフェだよ」
動物達が本を読むとは思えないけれど聞いてみた。
「本ですか? うにゃ読みますにゃん。探してきますにゃん」と言ったかと思うと茶和ちゃんはハイチェアからぴょーんと飛び降り見事に着地。
そして、書籍が並ぶコーナーに可愛らしい足取りで歩いて行った。チワワンちゃんとヤンバちゃんも「待って」と言って後に続いた。
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