二章 もふもふが集う古書カフェ店へようこそ

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可愛らしいなと動物達を眺めながらわたしは、カウンターの前に立っているみどりちゃんに「ハイビスカスティー二つとさんぴん茶一つをお願いね」と言った。 みどりちゃんは「飲み物だけなんだね」と言って笑顔になった。やっぱりわたしと同じことを思うよね。 「そうそうみどりちゃん、あの子達ってば本も読むみたいだよ」 調理部屋の暖簾を潜ろうとしているみどりちゃんにわたしは声をかけた。 みどりちゃんはくるりと振り返り、「あの可愛らしいお客さん達は本も読むんだ」と言って目尻を下げて楽しそうに笑った。 わたしも可愛らしいお客さん達はどんな本を読むのかなと考えると楽しい気持ちになり自然と笑顔がこぼれた。 そうだ、わたしも一緒に本でも探そうかな。
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