二章 もふもふが集う古書カフェ店へようこそ

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わたしは皆に笑われて少し恥ずかしかったけれどそんなことより今は腹ごしらえだ。みどりちゃんが作ってくれた豆腐チャンプルーやパンも美味しそうだ。 「いただきます」と動物達が手を合わせた。それに続きわたしとみどりちゃんも手を合わせた。 厚切りのトーストにバターナイフでバターを多めに塗る。濃厚なバターの良い香りがふわりと漂う。トーストをちぎりぱくっとほお張るとじわりとバターの香りが口の中に広がった。 「美味しい~」 思わず声をあげてしまった。美味しいものを食べられることは幸せだ。 「美味しいにゃん」、「美味しくて幸せコッコー」、「みどりちゃんお料理上手だねワン」動物達もみどりちゃんの料理を褒めた。 「ありがとう。料理は滅多にしないけどそう言ってもらえて嬉しいな」 みどりちゃんはニコニコ笑い嬉しそうだ。 「みどりちゃんって意外と料理上手だよね。この豆腐チャンプルーも美味しいよ」 わたしは豆腐チャンプルーを口に運びながら言った。 「あははっ、ありがとう。だけど意外とは余計だよ。真理子……」 「だって、みどりちゃんはテキパキしていてしっかりしてるけど料理も上手で味も美味しくてちょっと意外でびっくりしたんだもん」
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