二章 もふもふが集う古書カフェ店へようこそ

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みどりちゃんは、ぷくっと頬を膨らませながらもなんだか嬉しそうだ。 豆腐チャンプルーも美味しくてどんどん食が進む。 「これは、豆腐チャンプルーですにゃん。美味しいにゃん」 茶和ちゃんも嬉しそうにパクパクスプーンを使い猫なのに器用に豆腐を口に運んでいる。 「うん、チャンプルーは沖縄の定番料理だよ。ゴーヤーチャンプルーにしようかなと思ったんだけどね、真理子がゴーヤーが苦手だから豆腐チャンプルーにしたんだ」 みどりちゃんはそう言ってわたしの顔を見てニヤリと笑った。 「だってゴーヤーはにがいから苦手なんだもん」 沖縄の定番料理と言えばチャンプルーだ。豆腐をいろいろな野菜などの食材と一緒に炒めた料理なのだ。なかでもゴーヤーチャンプルーが定番かなと思う。 豆腐チャンプルーは野菜より島豆腐が多めのチャンプルーなんだけれどわたしはこの豆腐チャンプルーが好きなのだ。 「にゃははっ、真理子ちゃんはにがいものが苦手にゃんだ。にゃはは」 茶和ちゃんは口元に手を当てて笑った。 「うん、わたしはにがい食べ物は苦手だよ」 わたしは答えながら猫に笑われていると思うとなんだか可笑しくなってきた。
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