二章 もふもふが集う古書カフェ店へようこそ

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「ふふふっ、可愛いだなんて嬉しいよ~」 みどりちゃんを見ると目が合った。みどりちゃんは白い歯を見せてにっと笑っている。わたしもそんなみどりちゃんの真似をしてにっと笑ってみせた。 わたしらしい自分でいよう。他の誰かになんてなれないのだから。少し口は悪いけれどみどりちゃんは本当は優しくて思いやりがあることをわたしはよく知っている。 茶和ちゃんはハイビスカスティーを優雅に飲みヤンバちゃんは美味しそうに赤色の太くて長いくちばしで厚切りトーストを食べている。チワワンちゃんは、「美味しいワン」と言ってさんぴん茶をごくりと飲んだ。 今夜はとても楽しい。まりみど古書カフェ店に来店されたお客様は可愛らしい動物達だけだったけれど楽しくて笑顔が溢れる時間を過ごすことができたので初日としては良かったのかなと思う。
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