※認めない

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「っは……見て……かずちゃんの可愛くてぷっくりしてる」  口づけを解いた神谷が、ウットリとし表情で胸の突起を眺めた。散々弄られたそこは赤みを増していた。 「っ、そんな事……いちいち言うなっ」  上体を捩って卑猥な言葉から逃げた。この男はいつも変なことを口走る。聞くに堪えない。一司はフイッと顔を背けた。 「舐めていい? 舐めちゃうわね? ああ、かずちゃん……可愛いっ!」 一司の反論など耳に入っていないのだろう。興奮した神谷が胸へと顔を埋めてきた。 「ひっ……あ、そんなに吸うなっ……はっん」  齧り付く勢いで膨らんだ尖りを吸われた。物凄い吸引力と鋭利な刺激が一緒くたになって襲った。一司は背をわななかせて息喘いだ。 「腫れて赤くなってるわ……透き通るようなピンク色をしていたはずなのに……かずちゃんったら、厭らしいんだからっ」 「て、てめぇ……! 誰のせいでこんな……んあっ!」  舌先で縁を描くようにして、しこった粒を嬲られた。何ともいえない疼痛に一司はまたしても喘ぎを零した。とにかくこの、変態丸出しの言葉攻めだけはやめてほしい。これだけは、正直慣れない。しかもどんどん酷くなっている気がする。 「お前っ、本当にしつこいぞ……っ」  胸ばかり攻められると、腰奥が疼いて仕方がない。 「やん! もっと舐めてたいのに、かずちゃんのここね、コリコリしてて本当に美味し……痛っ!」  またしてもおかしな事を言う。一司は思わず神谷の頭を手で叩いた。 「やだ~!  痛~い! 酷いじゃない、打つなんてっ!」  叩かれた部分を神谷は大袈裟に撫でていた。
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