1536人が本棚に入れています
本棚に追加
「んぁっ……神谷、止まれ、止まれってば……!」
「ああ、ヌルヌルして気持ちいわ……かずちゃんもそうでしょう?」
制止の声はもちろん無視だ。しかも神谷は呼吸を荒くして、一司の双丘を揉みしだく。
「あっ……どこ掴んで……ひっ!」
短い悲鳴を上げた。尻朶を割られ、後孔を指先で突かれたのだ。
ここは触ってほしくない。最後の守りでもあり、絶対に踏み入れてはいけない禁断の場所だ。関係を始めてからというものの、ここを何度も弄られて壮絶な快楽を味わった。気持ちいいと知ってしまった。男としてのプライドが傷つけられるほどに。
「そ、そこはやめろ……っ、ああぁ……ぅ!」
訴えも虚しく根元まで指が突き入れられた。蕾は簡単に開かれてしまった。肉孔は完全に神谷の指の感触を覚えているのだ。待っていたと言わんばかりに、媚肉はいっきに蠢いた。
「ふふっ、ずっぷり入っちゃった……雄膣、すっごくうねってる」
長い指が柔い肉壁を遠慮なく捏ね繰ってくる。
「ぬ、抜け……よっ! ここはいつも嫌だって、言って……っああっ!」
身体は快楽に素直でも、心はそうはいかない。一司はいつもギリギリまで堕ちない。
「かずちゃんの中ってね、いつもキュウキュウ、物欲しそうに締め付けてくるのよ。ああ、早くここに……俺のをブチ込みてぇな」
「――――っ!?」
雄の声に背筋が大きく震えた。
この口調は神谷の中で何かが切り替わった証拠だ。
まずい。一司の脳内で警戒音が鳴ったが、逃げる道はなかった。神谷の指に力が入った。肉壁を潰すような動きとともに、弱い臍裏をズンと突かれた。
「っ、ひ……あっ、あああぁぅ!」
性感帯を遠慮なく攻められた瞬間、視界に小さな星が飛んだ。一司は首を反って、性の電流に悶えた。
最初のコメントを投稿しよう!