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「我慢しないで、後ろで一回イっていいのよ」
掌が会陰部に叩き込まれた。いつの間にか三本に増えた指が容赦なくめり込んでくる。
「っふ……ぐぅっ!」
下腹に力を入れて達する事を拒んだ。一司なりの理由があった。それを伝えようとしても、次から次へと襲う電流が邪魔をする。
「そうやって強がる姿がたまらねぇよ……ほら、出しちまえよ」
「あっ……神谷、お願いだから……っ、待ってくれ!」
このままでは本当に爆ぜてしまう。首を大きく横に振ると、本気の抵抗と神谷は捉えたのだろう。抜き差しの動きピタリと止めて、全ての指を一気に引き抜いた。突如、栓を失った肉孔からはぐぼっと、卑猥な空気音が鳴った。
「そんなに怖いのなら、やめておいたほうがいい?」
顔を覗かれた。笑顔を見せながらも神谷は残念そうに眉尻を下げていた。一司はそんな彼にもう一度、かぶりを振った。
「っ……違う、違うんだ……!」
「じゃあ、どうしたらいいの?」
問われた。刺激を否定しておいて違うとは何か。神谷は流石に怪訝がっていた。一司は羞恥を捨てて、拒む理由を白状した。
「だって、指じゃなく、お前のでちゃんと感じたいから……っ」
想い結ばれた今、神谷の熱で快感を得たかった。これは愛という感情がもたらした願望だ。神谷だからこそ初めて抱いた想いだった。
「……クソ、そんな可愛いこと言わたら、耐えられるわけねぇだろ!」
「あっ……!」
とうとう神谷の雄欲が爆発したようだ。彼は低く唸りながら、一司の膝裏を掴むと、少し乱暴な動きで足を開いて持ち上げた。
「挿入るぞ。力抜いてろ」
「っ……」
結合のスタイルを取られた。命令口調に息呑んだ瞬間、ひくつく後孔に丸みを帯びた切っ先がくっついた。肉縁が綻んでいく。待っていたと言わんばかりに開閉を強めた。
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