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「ヤバイな……もっと、もっと奥に入っていい?」
「――っ!」
揺れる世界のなか、一司は瞠目する。
(まだ、全部入ってなかったのか……⁉)
それなのに、この圧迫感だ。驚いている間に脚が限界まで拡げられた。ズズっと厭らしい音を立てながら、神谷の楔が最奥部を侵食した。
「っは……う!」
結合がより深くなった。根元まで這入ったようだ。みっちりと塞がれた肉縁は健気に震えながらも熱棒を咥えていた。
「ああ、ズッポリ挿入っちまった……たまんねぇ」
「あっ、は……っああ、激しいっ!」
遠慮のない抜き差しが壮絶な快感を生む。律動を受ける度に媚肉が掘られていく。
(凄ぇ……なんだよ、これ)
後孔がこんなにも気持ちいいとは知らなかった。一司の表情は次第に蕩け、身体も火照り出した。もう屹立はぐしゃぐしゃだ。透明な蜜がどんどん溢れてくる。絶頂が近かった。
「かずちゃん、最高……俺のが全部入ってんの、わかるだろ?」
神谷が腰を回しながら一司の下腹を掌で押さえた。臍裏で竿肉が擦れる感触が伝わった。
「っ、んあ……大きいっ」
「そうだよ……大きくて長い俺の物が、かずちゃんの腹をいっぱいにしてんだよ」
体感をそのまま口にすると、神谷の腰遣いが速まった。
「あぁっ、神谷っ……はっぅ……んん!」
なんて喘ぎ声だ。本当に自分の声だろうか。そう疑いたくなるほど発情した雌のように一司は啼いた。これが男同士で味わうセックスなのか。概念が覆るほどの凶器的な快楽だった。もう欲棒は限界を訴えている。早く絶頂きたい。それだけを待ち望んだ。
「かずちゃん、気持ちいいか?」
「っん……ああ」
突かれながら問われた。嬌声で消える声の変わりに一司はコクコクと頷いた。
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