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「ほらね。かずちゃんだって、まだ足りないのよ」
「あっ……!」
引き抜かれた指の変わりに、滑った先端が肉孔にぴったりとくっついた。
(うそ……)
もう挿入るのかと、背筋を震わせた瞬間……。
「かずちゃん……っ!」
「っひ……あぁぁああぅ……っ!」
背後から一思いに貫かれた。媚肉は全く抵抗せずに神谷の雄杭に搦みついた。
「あートロトロ……かずちゃんの中、最高にいい具合してる」
「はっ、ぁんんぅ、ん!」
腰をしっかりと掴まれながら、雄々しいピストンがはじまった。大して慣らしてもいないのに挿入の痛みは全くなかった。男の味を知った肉孔は狂おしい摩擦を悦んでいた。隆起しないと思っていた分身が角度を上げていった。
「ギンギンじゃない。誰が無理だって……っ?」
ぐうっと腰が押し込まれた。膨らみを増した肉頭が粘膜の窄みを捉えた。
「っ……んあ、そこ、ダメだ……ああっ」
腹奥が切なくなる。一司はソファに爪を立てながら噴き零れる愉悦を享受した。
結局、この後、立て続けに三回抱かれた。
迎えた翌日、日曜日の朝。神谷は寝ぼけ眼でいる一司に言った。「今夜は美味しいご飯を作るから待っていて欲しい」と。
そう言われたら帰る選択は出来ない。土曜日と同じように怜の見舞いで外出したあと、マンションに戻り神谷の帰りを待った。
イベント途中で忙しいのにも関わらず、彼は一司が大好きなサバの味噌煮を振舞った。その他に、ポテトサラダと切り干し大根の煮物、明太だし巻き卵。キノコがたっぷり入った和風スープも作ってくれた。
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