※出会いが教えてくれたこと

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 ダウンライトの淡い光に包まれる中、一司と神谷は濃厚な口付けを交わしながら衣服を脱がせ合った。素裸になってお互いの身体に触れながら、欲を高め合っていく。しかし、いつだってリードは神谷だ。彼は先ほどから胸部への愛撫を繰り返していた。 「んっ……ああ、んっ」  大きな掌で胸の飾りを転がされると、たまらない。一司は熱い吐息と一緒に悩ましげな声を上げた。胸粒はあっという間に快楽を主張し、尖りを増した。 「可愛い反応しちゃって……」 「っあ……ああっ!」  クスリと笑った神谷が膨らんだ突起に吸いつきながら、下腹部や腰を丁寧に撫で繰った。手は移動を繰り返しながら、腿や双丘をねっとりと揉み込む。そしてまた下腹を撫でられる。厭らしいの一言に尽きる動きだった。掌からの欲情を受け取とりながら、一司は身体をヒクヒクと痙攣させる。唇で摘ままれた胸の先端も、どんどん赤くなり唾で光っていた。 「か、神谷……そこばっかり舐めたら……んっああ」  駆ける電流がいつもより強い。疼く快感に一司は上擦った声を発した。 「今日のここ、ぷっくりしてて、コリコリしてるわ……」 「っひぅ……!」  尖り全体を食むように吸われると、一司の屹立は淫液を飛ばしながらグンと角度を上げた。 「いい感じに勃ってるじゃない……あたしも、もうビンビンよ」  身を起こした神谷が自らの竿肉を持って、猛り具合をアピールした。 「っ……!」  瞳に映る剛直は、雄々しいとしか言いようがなかった。  唸る勢いで隆起していた。肉皮に浮き出る太い血管。裏筋は幹のようだ。膨張した肉頭から滴るのは透明な雄汁だ。とまらないのだろう。穂先の穴から湧き出るように欲の証は、一司の腹や下生えをどんどん濡らしていった。
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