※出会いが教えてくれたこと

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「凄いでしょ……早くかずちゃんの雄膣(なか)挿入(はい)りたいって言ってるわ」  滑った先端で会陰部から蕾をなぞられた。それを何度も繰り返された。 「んん、っぅ……んあっ」  ゾクゾクした。けれどもどかしい。入りそうで入らないそれに悶えた一司は自ら股を開き、艶めかしい動きで腰を捩った。 「はっ……エロいことしやがって」  扇情的な姿に強い欲を喚起させられたのだろう。神谷は喉を慣らして生唾を飲み込むと、切っ先をクリクリと動かして肉縁を擦った。 「んっ、ああっ、ん、神谷……っ」  このまま思い切り突き刺して欲しい。結合をねだって切なげに名前を呼んでも、神谷は腰を押し進めない。分身を使ってひたすら蕾を愛でてくる。 「後孔(うしろ)、ぐちゅぐちゅして、ふやけてきてる。大して慣らしてもないのに、やらしいな……」 「……っ、言うなって」  卑猥な科白に羞恥が駆けた。頬を染めて身体を跨ぐ男へと潤んだ瞳を送った。 「そんな目、されたら腰にくる……滅茶苦茶にされてぇのかよ」  神谷は完全に雄の顔をしていた。 「っあ……」  甘い恐怖に喉が引き攣った。  一司を抱く時の神谷はとにかく獰猛だ。野生の獣のように腰を振り、気がおかしくなるほどの快楽を与えてくる。今夜はきっと食い散らかされるに違いな。怖い……けれど期待してしまう。熱欲が走り出した。一司は蕩けた肉孔を見せつけるようにして腰を浮かせた。 「神谷……早くっ……俺、もう」  我慢できない。眉尻を下げて早い挿入をねだった。 「かずちゃん。それ、反則だろ。マジでどうなっても知らねぇぞ……!」  余裕のない声だった。神谷はすぐに挿入の体勢に入った。膨らんだ穂先が開閉を強める尻孔をグッと捉えた。くちゅりと、粘膜が悦ぶように吸い合った。
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