最悪の出会いは吉となるか(改稿版)

※出会いが教えてくれたこと

（ああ……でけぇ）
　凄い硬さと脈動具合だ。それがもうすぐ体内に這入ってくる。衝撃を待ち侘びて瞳を瞑ると……。
「一気にブチ込むぞ……！」
「っひ、あっ、あああぁんん……っ！」
　宣言通りに腰を叩きこまれた。凄まじい打ち込みに、一司は背を大きく反ってあられもない喘ぎを部屋中に轟かせた。

「あ……あぅ、ああ」
　打撃を受けた双丘がブルリと震える。硬い一本槍と化した雄茎がうねる肉道を満たした。これを待っていた。結合した途端に肌は粟立ち、身体中の細胞が歓喜した。

「かずちゃん、嘘だろ。奥までどんどん勝手に吸い込まれていく……っ」
　肉襞の蠢動に驚いたのだろう。神谷は唇を噛んで胴の震えに耐えていた。持っていかれないようにしているのだろう。それほどまでに一司の肉道は熱杭を貧欲に求めていた。もっと入ってと訴えるように、神谷の分身を締め付けながら奥へ奥へと誘おうとする。

「なんだよ、これ……どうなってんだよ」
「あっ、わかんねぇっ……でも、奥がおかしい……っ」
　困惑を見せる神谷に切ない疼きを伝えた。奥深い結合を素直に望んだのだ。
「クソ……今日のかずちゃん、やばいっ！」
　箍が外れたのだろう。神谷得意の猛々しい律動が始まった。肌と肌がリズミカルに叩き合う。淫猥な打音と竿肉が出入りする音に、二人の吐息が重なっていく。

「っん、あああっ、激し……っ、ああっんん！」
　喉を仰け反って叫んだ。奥を潰す勢いの抽挿に、鋭い電流が生まれた。抗いようがない快楽に飲まれていく。これは駄目だ。気が触れそうになる。

「あっ、ああ、もう少しゆっくり……っ、んああ！」
　欲しがっておきながらも、一司はだらしなく開けた口で緩やかなピストンを懇願した。