※出会いが教えてくれたこと

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「かずちゃん……今、すげぇ()がった顔してんぞ!」  訴えは無視されて力任せに突き上げられた。 「っひ―――!」  声にならない喘ぎを飛ばした。最も敏感なところにまで膨張した肉先が到達したのだ。 「あー、やっぱ最奥(ここ)、たまんねぇわ……」  腰がピタリと止まった。神谷は角度を固定しながら奥を捏ね繰って、窄まった粘膜を味わった。 「んぅあ、あっ……ああ」  痙攣が止まらない。臍裏が厭らしく捩れていく。それがまた、いい。一司は力を抜いて埋まる雄茎に酔った。隘路が順応するように蠢いて神谷の熱を搦め取った。 「そんなに気持ちいいなら、もっと結腸(おく)、突いてやるよ……」  ぐぅっと、嵩を増した穂先が狭い粘膜を抉じ開けて、未踏の場所へとやってきた。 「ぅあ…っ、そこ、やだ……んっ、ああ!」  腰の髄から一気にヒリついた。全神経が凌駕されていく。こんな所まで侵入するなんて聞いていない。一司は経験したことのない刺激に四肢を大きく震わせた。 「はっ、狭いしすげぇ熱い……」  神谷は股関節を器用に動かして、禁断の場所を穿ってくる。その度に、突き刺すような性電流が一司の脳天にまで走った。 「いぁ……あぁ、無理…っ! 奥がもう……っ、んぁっっ」  磨り潰されていく感触にわなないた。このままだと喘ぎ狂ってしまう。この男とのセックスから抜け出せなくなってしまう。そんな危機感を抱きながら、一司は両手で自らの髪をぐしゃぐしゃに搔き乱した。
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