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(ああ、気持ちいい……気持ちいいっ!)
視界が快楽で滲んだ。泣くほど気持ちがいいのは初めてだった。口付けで封じられた言葉の代わりに、神谷の動きに合わせて一司は双丘を振って悦楽を貪った。埋まる竿肉がブワリと膨らんだ。放流の寸前だ。
(来る……っ)
精の射撃を覚悟して、脚を大きく開きながら爪先をピンと反ると……。
「っ、んん……んん――ぅっ……んん!」
唇を合わせたまま、一足先に一司が達した。二人の身体に挟まれた竿肉から白濁の熱が噴いて出た。絶頂を迎えたことで、肉壁は捻じれるように蠢動した。神谷の雄をここぞとばかりに絞った。
「っは……射精るっ!」
口付けを解いたのと同時に、神谷も熱精を打った。宣言通りに奥を狙った種付けだった。粘つきすら感じるそれは瞬く間に一司の腹奥へと染み込んでいく。
「っあ……凄い、いっぱい……出てる」
注入は続く。絶頂後の浮遊感の中、淫らな射液を恍惚とした表情で受け止めた。
「かずちゃんのお腹きゅうきゅうしてるわね。ああ、まだ出ちゃう……っ」
最後の一滴まで刷り込むように、神谷は腰をズリズリと押し擦り付けた。綻んだ最奥は彼の雄種塗れとなった。
「んぅぁ……あ、もうこれ以上、出されたら……っ」
苦しい。挿入とはまた違う圧迫感が襲った。
「出されたら、赤ちゃん出来ちゃう?」
「バ、バカ。早く抜けって……」
卑猥な冗談に苦笑して、結合を解くよう求めた。しかし……。
「何を言ってるの……まだ一回しかしてないのよ。足りるわけないじゃない」
「っ……お前こそ何言って……っんんあ、ぅ!」
当たり前のように返されて、果てた直後にも関わらずズンと突かれた。埋まったままの雄蕊がムクムクと膨れ上がっていくのを感じた。
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