番外編※二人で眺める朝焼けに

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「かずちゃんったら、もうこんなに、おっ()てて……」 「あっ、ん!」  股関節に圧迫を受けた。神谷の中心部もまた滾っていた。 (すげぇ……)  硬い。ヒクリと喉が震えた。体内に埋まることを想像しただけで、腰奥が痺れていった。 「んふふ……最近、引っ越しの準備で忙しかったから、全然出来なかったものね」 「そう……だけどっ、あっ、ゴリゴリするなって……!」  腰を回されて、昂った中心部に柔い圧迫を受けた。  神谷の言う通り、ここ一カ月ほど忙しく、身体を重ねるタイミングがあまりなかった。前回の性交は確か二週間ほど前だ。欲求不満なのは否めない。しかしと、一司は理性を働かせる。部屋中に散らかった荷物を放ったらかしにして情事に耽るというのか。ましてや昼間だ。 「か、神谷……取りあえず片付け……っあ!」  言い終わる前にシャツをたくし上げられ、陽の光の中、胸部が露となった。 「ああ、いつ見ても綺麗なお肌……あたしもう限界で、昨日もかずちゃんを想像して抜いちゃったの……それでも全然足りなくて……」  ほら、と言って神谷はジーンズを寛げて滾った雄肉を自慢げに晒した。 「っ……⁉」  明るい室内で見る、生の象徴は迫力があった。直立したそれは、既に雄汁を纏っていた。汗のせいだろうか。熱気すら感じた。 「凄いでしょ……痛いくらいなの」  寝そべる一司の胸を跨いだ神谷が、反り勃った竿肉を尖った胸粒へとくっつけた。 「な、なにをして……っ、ふっあ……っん!」  ギョッとして発した声は切なげな喘ぎで飛んだ。エラの張った穂先によって、尖りが磨り潰されたのだ。
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