番外編※二人で眺める朝焼けに

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「ああ、コリコリしてたまんねぇ……っ」 「や、やめろ……変態……っああっ!」  羞恥が襲って、思わず悪態をついた。 「あらぁ、言ってくれるじゃない……感じてるくせにっ」  丸く膨らんだ肉頭が、容赦なく突起を圧迫した。 「っふ……ああぁっ!」  生々しい肉感に一司は背を反った。口で受ける愛撫とは違った快感に、屹立は素直に反応する。薄手のハーフパンツは既に大きな山を作っていた。 「かずちゃんったら、エッチなんだから。なあ、このまま一回、出していい?」 「っあ……待って、俺っ……」  それを続けられると自分も達してしまう。  胸を生雄で刺激されるだけで絶頂を迎えてしまう。それだけ快感に飢えていたのだ。さすがに戸惑った。しかし、神谷はやめてくれない。 「俺も……イっちゃいそう? いいぜ、射精()せよ」 「っ――ん、ああ!」  胸の上でズリズリと腰を動かされた。目の前で揺れる雄竿がみるみる膨張していく。本当に神谷は熱を放出するつもりなのだ。 (ああ、このままじゃ……)  噴き出す白濁を想像した。きっと夥しい量が顔にまでかかってくる。厭らしい期待に一司の中心部が根元から痙攣した。吐熱の兆候だ。 「嘘……こんなの……っ!」  なんて淫らだろう。そんな自分を恥じて瞳を強く瞑った。 「っは……かずちゃん……お口、開いてっ」  神谷が動いた。 「んあっ……」  思考は完全に蕩けていた。言う通りにして口を開けると、爆発寸前の熱棒が口内へと一気に突っ込まれた。直後、生温かい射液が口全体を満たし、白濁の香りが脳にまで浸透した。 「っ……んん、っ、ううっっ!」 (あ……イク!)  予想を超えた行為に呻きながら、一司も下着の中で熱を散らした。蜜液は瞬く間に衣服に染みを作っていった。
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