番外編※二人で眺める朝焼けに

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「たまんねぇな……その顔」 「あっ……ん!」  抑えが効かなくなったのだろう。唾液塗れになった指を口から引き抜いた神谷は素早い動きで、一司の衣服をすべて剥ぎ取った。 「凄いわ……かずちゃん、濡れまくってるじゃない……」  完全に反り勃った竿肉に視線が注がれた。薄紅色の穂先はすでに透明な蜜を纏い、走る欲を訴えていた。 「うあ……っ、そんなに、見るな……っ」  腰を捩りながら両手で顔面を覆った。指を舐めただけて、こんな状態だ。さすがに恥ずかしい。 「どうして? もっと見せてちょうだい」  しかし神谷は逃げる腰を両手で掴んで、中心部をマジマジと眺めてくる。そして、獣のような鼻息を鳴らしながら、肉茎の匂いを嗅いできた。 「っひぃ……やめろ……っ」  息が擽ったい。それすら敏感に感じてしまう。一司は引き攣った悲鳴を上げた。 「昼はあたしのしゃぶってくれたから……今度はかずちゃんのを、いっぱいお口で愛してあげるわね」  剥き出しとなった切っ先に、歯が軽くあたる。 「あっ、待っ……てぇっ……んっ、あああっ‼」  甘い電流が走った。制止は無駄に終わり、肉竿は神谷の口内へと簡単に収まった。  待ったもなしに、口での摩擦が始まる。しかも物凄いスピードと強い吸引力だ。一司の腰奥はあっという間に蕩け、グズグズに崩れていった。
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