番外編※二人で眺める朝焼けに

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「かずちゃん、どこをどうやって突いて欲しい? 好きなだけ擦ってあげるっ……!」  ぐちゅんと、最奥を力強く捏ねられた。漲った肉先が狭まった粘膜を壊しにかかる。 「んあぁ……っ、それ、ダメだって……ぇっ!」  抗いようがない快楽の波が押し寄せた。善がり狂う勢いそうだった。一司は爪先をピンと反った。 「わかったわ……奥ね? かずちゃん結腸(ここ)、好きだもんな……」  奥を穿られ、捕らえられたまま、ユサユサと身体が揺さ振られた。腹の中は完全に神谷の熱杭に支配された。 「っああ、ぅあ、んん……っ」  愉悦が牙を剥く。  気持ちいい。ここまで来たらもう逃げれない。それだったら堕ちた方がいい。一司は蕩けた声を発して結合を悦んだ。 「素直なかずちゃんって、本当に可愛いから好き。ねえ、もっと奥、突いていい? 大きな先っぽ、全部挿入(いれ)ていい?」 「んっ、来て……っ 奥っ、いっぱいくれよ」  快楽に攫われた思考は淫らな願いしか求めなかった。硬い熱棒をもっと感じたかった。一司はコクコクと頷いて、愛しい男の胴に足を絡ませた。 「はっ……マジ、たまんねぇっ!」  肌と肌の打音に合わせて、身体中に激しい振動が襲った。 「あっ、凄い……っ、神谷、神谷ぁぁっ」  乱れた。羞恥も理性も全部捨てて、猛々しい揺さ振りに身を委ねた。 (ああ、好きだ……)  何物にも代えがたい悦楽に視界が眩んだ。
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